みなさん、こんにちは。
中村智子です
昨日に引き続き
今、ドイツでもっとも人気のある児童書
『コーンフィールド先生とふしぎな動物学校』の著者
マルギット・アウアーさんの朗読会のようすをお伝えします。
シリーズの詳しい内容はこちら
2016年10月16日
雲ひとつない青空の広がる、ポカポカ陽気の日曜日
1週間にわたって行われた読書フェスティバル
『LIRUM LARUM LESEFEST』のフィナーレです。
この日はフライブルクの劇場が主体となって
読書会を開催。
劇場内の数々のホールで
さまざまな読書会がおこなわれました。
入場開始時間になっていませんが、こっそり中に入ってみると・・・
おーっと、いきなりアウアーさんの登場!
この日、アウアーさんの朗読会はなんと劇場大ホールで開催されました。
ふだんはオペラや演劇やコンサートが催される、
それほど気軽には入れない、ちょっぴり格調高いホールです。
こんなにお天気がいいと、みんな遊びにいっちゃって、読書会に来てくれないのでは、
と他の作家さんたちも心配なさっていましたが、会場はどこもいっぱいに。
協力校のクラスの生徒たちの紹介で、朗読会がスタートしました。
アウアーさん、朗読会ではいつも日本語版を紹介してくださいます!
やはりここでもどよめきが・・・
参加していた生徒や保護者にインタビューしたところ、
日本語版の表紙はとりわけ男の子たちに人気がありました。
「Cool !」だそうです
質問タイムになると、ばんばん手が上がります。
あっちでも、こっちでも。
そしてサイン会も。
どうです、この行列!
和気あいあいと楽しそうですね。
今回はドイツ児童文学賞受賞作家ユッタ・リヒターさんも参加。
邦訳本には「川かますの夏」や「黄色いハートをつけたイヌ」がありますが、
この日は「黄色いハートをつけたイヌ」の中の一節を朗読。
魔法のようなリヒターさんの声が客席を夜の世界にいざない、厳かに朗読会が始まりました。およそ45分にわたる熱烈な語りは、まるで演劇を見ているよう。
劇場の華やかな雰囲気の中で催された朗読会。
作家と身近に接することで、
読書へのモチベーションを高めてもらおうというこの企画、
子どもだけでなく、大人にとっても貴重な体験のできる、楽しい催しでした。