3月から5月上旬にかけて
ドイツ各地にはこのような標識が出現します。
『カエルに注意』
土の温度が6度を超える3月中旬ころ、
倒れた木の幹や枯葉の下で冬眠していた爬虫類たちが目を覚まします。
そして、ヒキガエルたちが産卵のために
生まれた川へと大移動を始めます。
夜になると、ゾロゾロゾロゾロ、どこからともなく現れて、
よたよた、よたよた、一歩一歩、
ゆっくり、ゆっくり歩いていくのですよ。
ぴょこぴょこ跳ねるのではなく。
カエルの大群が人間のぎせいにならないように、
無事に産卵地へと向かえるように、と
自然保護団体が中心となって
道端に柵を立てたり、トンネルを掘ったりします。
こうしてあげれば、カエルが車道に出てくるのを防げます。
そして、これらの柵や標識は産卵期の終わる5月上旬に取り除かれます。
余談ですが、上の時速70キロに減速せよの標識に、
あれ〜?と思いませんでしたか?
何キロまでOKなの?
ドイツの一般道の制限速度は、市街地で時速50キロ、市街地の外は100キロです。
どんなに細い道でも!
実際にはそんなにスピードを出せないところもたくさんありますが…。