みなさん、こんにちは。
中村智子です。
かれこれ2週間ほど前の話になってしまいますが、10月19日から23日まで、
フランクフルトで世界最大の書籍見本市が開催されました。
フランクフルト・ブックフェア 2016
世界100カ国から7100社が出展、来場者数は27万7千人、
そのうち出版関係者などの専門家は14万2千人。
その他に訪れたジャーナリストの数は1万人。
この数を見れば、どれほど大きなイベントであるかおわかりいただけるでしょう。
ブックフェアは出版社や著者が新刊を発表する重要なイベントです。
ドイツでは、毎年夏から秋にかけて、“目玉”書籍が市場に続々と登場しますが、
それはブックフェアでの話題作り、出版社のマーケティングです。
書籍見本市は、世界中の出版社が版権を取引する重要なビジネスの場。
出版社、エージェント、作家、イラストレーター、翻訳者などによる
飲み会ネットワークづくりもおこなわれています。
ドイツ人にとってのフランクフルト・ブックフェアとは?
フランクフルト・ブックフェアは500年以上の歴史を持つ伝統的なイベントで、ドイツの文化と言っても過言ではありません。国民的なイベントが開催されるその週は、世間はフェアに関する話題であふれかえります。新聞では特集が組まれ、特別冊子が配布され、いくつもある公営放送では、著者のインタビューなど、連日特番が放映されます。
一般向けには、出版社やテレビ局、外務省、ゲーテ・インスティテュートなど、
文化交流機関主催のイベントがいたるところで開催されます。
朗読会、インタビュー、ディスカッション、講演、サイン会など、
来場者が専門家と間近に接することのできる文化交流の場です。
左の写真は外務省主催のディスカッション。右は新聞社 Die Zeit のブースでおこなわれたドイツ児童文学界の巨匠、キルステン・ボイエさんへのインタビュー。
(日本語には翻訳されないのよねぇ……と渋い笑顔で応対してくださいました)
ブックフェアにはさまざまな分野の有名人がわんさかやってきます。
もちろん、タニヤ・シュテーブナーさんにもお会いしてきました!
その様子は次回の記事でアップします。
どうぞお楽しみに。
こんにちは!すごく大きなブックフェアですね♪会場ではドイツ料理の屋台などもあったのですか?次回の記事も楽しみにしてます♪ 孝枝
孝枝さん
わあ、コメント、ありがとうございます! ブックフェア、ここのところ若干縮小ぎみではありますが、それでも規模が大きすぎて全ては見られません。会場の中庭には屋台も出ています。フランクフルトソーセージ、イタリアンパスタ、イギリスのフィッシュ・アンド・チップス、いろいろありましたよ! 売店ではお寿司も見かけました〜。