復活祭

今年も復活祭の季節になりました。

キリスト教でもっとも大きな祝日で、
ドイツ語ではオースターン(Ostern)
英語ではイースター(Easter)と呼ばれています。

イエス・キリストが十字架に架けられてなくなった後、
三日目によみがえったことを祝うお祭りで、
春分をすぎた満月の後の最初の日曜日がこの祝日となり、
3月21日から4月25日の間を年によって移動します。

今年は4月1日がその日にあたります。

復活祭の直前の金曜日のきょうは
ドイツでは聖金曜日(カールフライターク Karfreitag)
と呼ばれる祝日です。

キリストが十字架に架けられた日であることから、
キリスト教徒は敬虔に静かなときを過ごします。
そんなわけで、ドイツでは聖金曜日に禁じられていることがたくさんあります。

肉は食べずに魚を食べる(一部の宗派)
教会の鐘がならない
スポーツや音楽などのイベントは開催してはならない
一部映画の放映禁止…などなど

驚くことに、放送禁止映画のリストには
700以上の作品があげられているとのことで
その中の一つが、なんと、「ハイジ」なのだそうです!
(ただし内容に問題があるわけではなく、上映許可の申請をし忘れてしまった業務ミスだそうです。決まりは決まり、というところがドイツらしい…)

復活祭の時期は、ドイツのどこの州の学校も
2週間前後、休みになります。

ですから復活祭のお祝いはしないで、旅行に出かけてしまう家族もたくさんいます。
リリとイザヤの家族もアフリカのナミビアに旅立ちました。

さて、今頃、リリとイザヤは
ナミビアでなにをしているのかな?
気になる人は、本屋さんへGO!

春休みの一冊にいかがでしょう。
よかったら、お手にとってみてください。

きょう1日は23時間

春ですね。
みなさま、いかがお過ごしですか。
桜の便りもちらほら届いています。

それに、日本の春といえば
別れと出会いの季節でもありますね。
この3月に卒業・卒園を迎えられたみなさま
おめでとうございます!

ドイツはまだまだ寒く、朝晩は氷点下の日も続いていますが、
やはり、すでに春は始まっています。

野鳥もそろそろ巣作りを始める季節になり、
メスをめぐるオス同士の激しい争いもしばしば目にするようになりました。
そんなわけで、今週末は、庭の木にかけてある鳥の巣箱をあわてて掃除しました。

巣箱を開けてびっくり仰天。
ぱんぱんに詰まっています。小さな体なのにとても働きもの。

木の枝や草を運んできては上の穴から入って、こんな風に立派な巣を作っていました。中をよく見ると、小さな窪みがあります。

去年の巣はきれいに取り除き、洗って木にかけ直しておきます。
じきにまた、どこかの鳥が巣作りをしてくれるでしょう〜。
庭にはいろんな野鳥が飛んできますが、ここ2年間はスズメが巣を作っています。
今年はどんな鳥が来てくれるのか、楽しみです。

閑話休題

前置きがすっかり長くなってしまいました。
さて、欧州では今日から夏時間がスタートしました。

以前、冬時間になる日のことを書きましたが、今日は夏バージョンです。
3月の最終日曜日の午前2時に冬時間から夏時間に変わります。

具体的には、午前2時になると同時に3時になります。
つまり2時から3時までが存在しません。

なので……
今日だけは23時間

体内時計がくるってしまい、時差ぼけのようになる人も大勢いるそうです。
ちなみに私は鈍感なのかいつも大きな問題もなくすごしていますが、
午前7時でもなんとなく薄暗いし、夜もいつまでも明るいので、
夏時間があまり好きではありません(笑)

でも実際に、日照時間との関係で体内に悪影響を及ぼす可能性があることなどから、夏時間廃止に向けて議論がなされているそうです。
果たして来年には夏時間がなくなってくれるか……
ちょっとだけ楽しみにしています。
多くの人は夏時間が好きなので大声では言えないけれど、
なくなってくれたら嬉しいよぉ〜(小声)

白黒の世界

ドイツのこの冬は、暖かい日と寒い日をくり返しながらすぎていきます。

一日降りつづいた雨は、夜に気温が下がると雪に変わり
朝には、一面、銀世界となりました。

わたしは雪の森が大好きで、今日も溶ける前に散歩に出かけてきました。

森の湿地帯が凍り、生えていた草の上に積もった雪がモグラの穴のよう。

白黒写真に見えますが、修正はしていません。白黒の世界。
動物の足跡も見えます。氷の上を歩けたのでしょうか?
犬と人間と……ほかにもいるのかな?
氷を割ったらもったいないので、わたしは遠巻きに見学だけ。
今日も素敵な風景に出会えて、ありがとう。

出ました〜 & 終わりました〜

【出ました〜】

すっかりご報告が遅くなってしまいましたが
新刊のお知らせです。

水瓶座の少女アレーア第2巻
わたしをとりまく海の色

リリアーネでおなじみのタニヤ・シュテーブナーさんの新作です
すでに12月のことなので読んでくださった方もいらっしゃるでしょう。
ありがとうございます!

帯にも書いてあるのでちょっとネタバラシをしてしまうと、
アレーアは水に入ると変身する人魚のような少女です。
どうして変身するの? 彼女はいったい何者?

それは、読んでのお楽しみ!

この本はただの人魚姫の物語ではありません。
シリーズの最後がどうなるのかは、わたしにもわかりませんが、
なにやらすごいことになりそうな予感だけはしています。

これからも、応援、よろしくお願いしまーす!

 

【終わりました〜】

アレーアの続編、3巻を訳し終わりました。
春に刊行予定ですので、もうしばらくお待ちくださいね。

奇想天外な海の世界の大冒険はまだまだ続きます。

 

 

森の図書館

この冬の欧州はとにかくよく雨が降り、度々嵐に襲われます。

Dosi家のある南ドイツでも、それほどひどくはないものの
小さな災害がぽつぽつと発生しています。

ようやく晴れた先日、散歩に出ると、
森の道が風になぎ倒された木でふさがれていました。
突風が吹くと大木でも倒されてしまうので要注意です。
道を進んでいくと・・・

森の中でなにしてるの?
ニワトリが遊んでいます。
気ままに歩き回れる自由があって、なんて幸せな鳥だろう。
森の横の民家の鳥らしく、数羽ほど歩き回っていました。

ここをさらに歩いてふたたび森に入るところで、見慣れないものを発見。
さて、これはなんでしょう?図書館です。
本棚の本は、ここで読んでもいいし、持ち帰りもOK。
返却の必要はありません。
このような屋外の図書館は街の中ではよく見かけますが、
森の中で見たのははじめてです。
以前に通りかかったときにはまだなかったので、
できて間もないのでしょう。

どんな本があるかな・・・とのぞいてみると
趣味のいい本がたくさん入っていて、びっくり仰天。
この図書館を作ってくれた人は、本が大好きな人なのだろうな。
今回はこの3冊をちょうだいしてきました。
次回はうちから違う本を持っていって入れておきます。
もちろん、日本語じゃないよ。

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